兵庫支部長の右近夫佐です。
私が本格的に英語を学び始めたのは、中学校で英語の授業を受けるようになってからのことでした。私の周りでも、当時は中学校で英語を学び始める人が多かったように記憶しています。
その後、中学校の早い段階で英語の授業についていけなくなり、英語嫌いになってしまった私ですが、実はそれよりも10年近く前には「英語を習いたい!」と親に頼み込んだことがあります。
私には年の離れた兄がおり、その兄が高校受験を前に英語塾に通い始めたのです。当時どのようないきさつで幼稚園児の私が英語に興味を持ったのか記憶は定かではないのですが、おそらく兄が通い始めた英語塾というものに自分も行ってみたいと思ったのでしょう。
ある日、私が繰り返し頼むので、「そんなにやってみたいなら」と母がその英語塾の先生に電話をかけてくれました。先生と話す母の声のトーンで、自分は英語塾に通えないのだろうということはすぐにわかりました。
電話を切った母曰く、その先生は幼い子供に英語を教えた経験がなく、どうやって教えたらよいのかわからないので引き受けることはできない、とおっしゃったのだそうです。
その話を聞いた私は、「それじゃぁ、別の英語塾を」ではなく「英語は大きくなってから勉強するものなのだ」と納得し、それ以後、英語塾に通いたいという熱はピタッと消えてしまったのでした。
あれから約30年。
英語を学ぶ環境はずいぶんと変化しました。
小学校の授業で英語に触れられる機会が増えたのはもちろんのこと、幼稚園や保育園であっても保育時間内に英語のレッスンがあったり、保育自体を英語のみで行っているプリスクールなども急速に増えました。
子ども向けの英会話教室や赤ちゃんから通える英語サークルも簡単に見つけることができます。
さらには、家庭で取り組むことができる子ども用通信教育や学習教材も目移りするほどありますし、スマートフォンひとつあれば、英語学習に役立つ楽しいアプリや動画等も簡単に見つけることが可能です。
本当にいろいろな選択肢が増え、私もこの時代に生まれていたら、もっと違った形で英語に出合うことができたのかな、と思うこともあります。
ですが、選択肢が増え、英語教育に関する様々な情報も増えたからこそ、お父さんお母さんにとっては悩ましい時代になっているようにも感じます。
というのも、
「子どもの英語はいつから始めるのがいちばんいいのですか?」
「せっかく買った教材がうまく使いこなせません。」
「私は英語が苦手なのですが、どうしたら子どもを英語が話せるようにできますか?」
「インスタでよそのお子さんが英語を話してるのを見たら、すごく焦ってしまいます。」
「英語を好きになってほしいのに、ぜんぜん興味を持ってくれません。」
などなど、私の教室に集まってくださるお母さん方からもお子さんの英語教育に関するお悩みをお伺いする機会が多いのです。
そんな中、早期英語教育研究会の全国ワークショップとして、1月には「まずはここから!気軽にスタート『お家でえいご』」、5月には「基礎からスタート!お家でえいごやってみよう!!」が全国各地で開催されました。
兵庫県で開催したいずれのワークショップにも、お子さんの英語教育はまったく始めていないという方から、教材を使って積極的に英語教育を取り入れておられる方まで、さまざまなご家庭の保護者の方々が集まってくださいました。
ワークショップでは、英語教育の目的や取り組み法について参加者の皆さんと一緒に意見を交換し、早期英語教育研究会の目指す「人間力をも育てる英語教育」についても解説を交えながら、英語が苦手なお父さんお母さんでも簡単に始められ、なおかつ、親子の温かく幸せな時間が増やせるお家えいごの取り組み法を学んでいただきました。
そして、1月のワークショップ開催から半年たった今、参加してくださった保護者の方々から「学んだとおりに実践し続けている効果が見え始めました!」といった喜びの実践報告が届き始めています。
特にとても悩んでおられたお母さんからのご連絡は私も本当に嬉しく、ワークショップを開催して良かったと思うと同時に、情報過多の時代だからこそ、信頼のおける情報を必要としておられるお父さんお母さんがまだまだいらっしゃるのではないかと思うのです。
引き続き、兵庫県でもワークショップ等の開催を通して一人でも多くの方に早期英語教育研究会の目指す英語教育の在り方をお伝えし、喜びの輪を広げていけたらと思います。
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