福岡支部長の諸岡夏恵です。

早期英語教育という点で考えると、お子さんに英語を教える、習わせるにあたって、私は英語力と一緒に育てるべき力があると考えています。
それは、EEYCの理念、そしてサニーバニーメソッドでも繰り返し言われている「人間力」です。

英語は言葉ですので、その言語を使って他の人とコミュニケーションをとることになります。暗記したフレーズが言える、発音がきれい、といったことではなく、自分の考えを相手に伝えていくことです。
日本語でも英語でも、心が育っていないと円滑なコミュニケーションというのは難しいですよね。
相手を思いやる気持ちや尊重する気持ち、うれしい、楽しい、悲しいという気持ちは言葉や文化が違っても私たち人間が共通している持っている・感じているものだと思います。
特に早期英語教育においては、心も身体も発達途中のお子さんたちに英語を教えることになります。
「人間力」や発達段階を無視して単に英語力を上げることだけに注力してしまうと、コミュニケーションの基盤が抜け落ちてしまうことになりかねません。

そうならないために、子どもの心身の発達段階に合わせたカリキュラムや教える側の寄り添い方が重要になってきます。

子どもたちが日本語を覚えていく段階では、子どもの間違いも笑って優しく訂正していた保護者の方。
英語になった途端、間違うことはダメ、正しくABCが書けなきゃ、と変なところに力が入っていませんか?

わが子なら厳しく諭すことができるのに、という先生方。
英語のレッスン中のしつけ(正しいことは正しい、悪いことは悪いと伝えること)を生徒さんたちにどこまで伝えるか悩んだご経験はありませんか?

子どもたちの気持ちを大切に、大きな愛情を持って接することを前提に、どういう「人間力」をつけてほしいのかを考えることは、とても大切です。
私も以前は漠然と考えていましたが、サニーバニー子ども英語講師養成講座を受講し、今では英語のレベルと一緒に、どんな人に育ってほしいかを考えて接するように気をつけています。

さらに言えば、英語圏では文化が違うので、日本のマナーや礼儀がそのまま通用するわけではありません。
英語話者として、グローバル社会に出たときに子どもたちが困ることのないよう、教室での振る舞いを通して子どもたちが培っていけるようにしていくことが私たち英語教育に携わる大人の大事な役目だと考えます。