寄稿:内田洋介

大阪でハピオスインターナショナルスクールを運営している内田です。

私は、15年間大阪市の公務員として働いてきました。その中で感じた事は、この教育業界も正にお役所ビジネスであるということ。でも、それが変わらない。

私の感としては今の子どもたちがまともな大人になってからやっと少し変わるかな、、、と予想しています。

そして、皆様ご存知の通り、2020年より遂に英語も小学校5年生から教科書が出来ますね。

そんな時代が動く中で、ハピオスではインターナショナルスクールなのに、「英語」という一部にフォーカスをあてるのでははなく、子どもたちの人格形成をサポートしていく中で英語を使っています。

そして、グローバル人材として将来の日本を支えていってほしいと切に望んでいます。

まだ4年という短い期間ではありますが、その中で追及してきた「世界が当たり前になる」基礎を少しシェアできたらと思います。

結論からお伝えすると、「日本という自分の国をしっかりと知る」という事が、これから日本を巣立つ子どもたちに必要な、一番大切なグローバル人材になる為の基礎だと考えています。

ハピオスでは、「世界に誇れる和魂洋才を大切にしたおもいやりの心を育む」というポリシーがあります。簡単に言うと、「日本人とはなんぞや」を育成しています。

英語に興味のある方や海外経験のある方は、「あたなの国のいいところは?」「どんな国ですか?」などの会話があり、他国の方は流ちょうに紹介されるのに、日本人だけはロクに答える事もできない、という話しをよく耳にしますよね。

でもそれくらい、戦後の日本は日本で無くなってしまっているという事です。

それに加えて、日本の文化は他国よりも少々複雑です。何せ万世一系の天皇家が約2700年続く世界で唯一の国だからです。あっこれすらも知らない日本人も増えて来ましたね。

しかし、世界的にみると、宗教を持っていないというと「何のルールも持っていない人」と思われるケースがあることも知っておく必要があると思います。

例えば、

  • 日本は神道という文化があり、八百万の神様がいる
  • 茶道や、能などの文化もその精神文化の中から生れた文化が沢山ある
  • クリスマスやハロウィンなどの他宗教の文化も、神道という文化があるから日本人は色んなものを受け入れる事ができる民族になっている

などなど、こういう事実を体験を通じて子どもたちに受け継いでいくことが、本当の意味でのグローバル人材になっていくのだと思います。

今の日本は、自国を知らずに他国を知るなんていう本末転倒な事が起こっている気がします。一度改めて周りの方と日本ってなんだろう、と会話する機会をぜひ持ってみてください。